季節の香り

日中の空いた公園や遊歩道を散歩するときでさえ、すれ違う人がいるようなときにはマスクをしている。

お互い無言であっても、十分そうな距離があっても。

もはや感染予防の効果云々というよりマナーとしてしているような感覚。

感じよくみられるには必携。

 

それにマスクをしていれば、気が向いたときに「こんにちは」とか「ワンちゃんだ、かわいいですね」とか、簡単な挨拶ができる。

そんな短いコミュニケーションも心が和む貴重な瞬間だ。

知らない人との挨拶はそよ風のように心地いい。

 

でもやっぱり、周囲に人影がなければマスクをとる。

新鮮な外気が美味しい。

それに最近は秋の少しひんやりした気温が特に心地いい。

鼻や口から豊かに吸い込みたくなる。

 

今日は私個人の”金木犀開花宣言”日となった。

探せばそこここの人家の庭に金木犀が植えてある。

色こそ綺麗なオレンジだが、とても小さな金木犀の花は目で見て気づくものではない。

やはりあの特有の「秋の香り」が漂ってきて、「あっ!」という喜びとともに気が付く。

私この匂い好きなのよねぇ、と。

そうしてから、いったいどこに咲いているんだろう、とその花を探して確認する。

 

まだまだフレッシュなこの細かな花たちも、驚くほどあっという間にポロポロと散ってしまう事だろう。

いつの間にか金木犀の香りが去っていったことに気付けるだろうか。

そういえば、あんなに大声で鳴いていたセミの声がいつの間にか鈴虫に代わっている。

落ち葉も目立つようになってきた。

 

もう金木犀の季節かぁ、と思っていると、次の風に乗って蚊遣りの匂いが運ばれてきた。

まだまだ蚊が多い。夕暮れなんかは特に気になる。

だがこの蚊遣りの匂いももう嗅ぎおさめだろうなぁ。

夏と秋のグラデーションを鼻で感じた散歩になった。

 

 

私の生活様式

雨の日は一日中部屋から出ない。

暑い日も危険だから出ない。

晴れた気持ちの良い日は娘と散歩に出かける。

ただし人混みを避けるためもっぱら公園か遊歩道。

駅前のドラッグストアやスーパーにちょこっと寄ることもあるけど、第5波の流行が始まってからはほとんど行っていない。

子供の感染が増加しているそうで、地域の子育てコミュニティーセンターにも行っていない。そもそも最近まで閉鎖していたようだし。

 

私の子育て生活は、おおよそコロナウイルスの流行とともに始まった。

もともと人付き合いがなく、苦手としているので話し相手が欲しいとはあまり思わない。

だが、遠方に住む双方の両親にほとんど孫娘を会わせられていないのが寂しい。

「LINE」や「みてね」で写真や動画を送ったり、ビデオ電話で話してみたり。

こんなにかわいいのに、こんなにあっという間に成長しちゃうのに。

 

コロナが流行っていなかったら、もっと家族でのお出かけも気軽にたくさんいけたかもしれない。観光はもとより今はショッピングモールに行くこともためらわれ、食品もネットスーパー。服もネットショッピング。

最近では、子供の予防接種か子供服やおもちゃを買いに行くという動機でしか外出していない。

 

かかりつけ医でワクチンの予約はしてある。今月中に1回目だ。ただ在庫状況に問題があれば打てないかもしれないと言われている。

ワクチンを2回済ませたら少しだけ安心感は増すだろう。

しかし幼い娘はいつ打てるだろうか。

とにかく終息を願うばかりだ。

アスパラガス・プルモーサス・ナナス 咲いた

今朝、はりきって昨日越しの洗濯物をベランダに出した。

Siriに聞いたところ今日は降水確率0%

昨日の秋雨とうってかわって、晴れた空と夏の暑さが戻るらしい。

生乾きの洗濯物を完成させたら、昼ごろに今日の分も干さないと。

 

ベランダのみんなは元気だろうか。

なんとはなしに育てている植物を見やる。

「朝露をのせた植物の葉が綺麗だな、 !?  これはなんだろう」

夏の間に茎を伸ばしていたモサモサした植物に小さな花がたくさん!

 

「暑さに負けるなよ」と毎日水をあげながら、名前を知らなかった。

アスパラガス・プルモーサス・ナナス

毛のように細い葉。落ち着いた緑が涼しげだ。

他の植物に日陰を作ってくれればと初夏にグングンのびた茎をそのままにした。

殺風景なアパートのベランダにちょっとした庭ができた。

 

なぜか何回も育てたことがある気がするこいつの、なぜか初めて花を見た気がする。

かわいい小さい丸っこい花。

明日もまだ咲いているかな。

一見地味な小さな花が、とても嬉しかった。

 

また新しい季節が来る。ぐるぐる回る。

でも今年だけの発見が何かしらある。

 

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アスパラガス・プルモーサス・ナナス

 

やかんでお湯を沸かす

春、使っていた電気湯沸かしポットが壊れてしまった。

一年ほど使用したが、突如としてお湯が出なくなった。

お湯を吸い上げる機能のどこかに不具合がでたようだ。

掃除もろくにせず24時間態勢で使用していたのだから仕方ないか。

 

というわけで、以降やかんで湯を沸かし、長年愛用している保温ポットに移している。

夏も過ぎたようで、最近暖かい飲み物を飲むことが増え、お湯も毎日沸かす。

その作業が手間なのだけれど、生活の営み然としていて憎めない。

 

やかんに水道から水を入れ、「ポヤヤン、ポヤヤン」と水をたゆたわせながら笛のついた口を「パチン」と閉じ、コンロの火をつける。

「カッ チチチ」と火がついて、そのうち「シュゴー」みたいな音で水が熱くなってきたなと思う。小さく「フィー」と笛の音が混じってきたら早めに火を消してポットに注ぐ。

やかんを持ち上げたとき、揺れるお湯で空気が押し出され、やかんが「フィっフィっ」となる。

保温ポットの方は蓋のパッキンがボロボロになっているせいで、蓋を締めると「ぶしゅぅ」「ぶつぶつ」と文句を言う。部屋で静かに過ごしていると「きゅぅーん」と前触れもなく鳴き声をあげることもある。

 

こうして書いてみると、いろんな音がするところが気に入っているのかもしれない。

朝起きて、静かな部屋でまずお湯を沸かす。その生活の雑音はながく慣れ親しんだものだ。

今日も一日いつも通り始まったぞ、という安心感がそこにある。

 

お湯を沸かしながら、ロード・オブ・ザリングの冒頭でビルボ・バギンズがお茶を入れようとお湯を沸かすシーンを思い出すことがある。自分の生活とホビットの生活を重ねて妄想したりする。するとちょっとだけワクワクした気持ちになる。ホビットの食事は1日5回だったっけ。

お茶の時間は何回だっけ。お茶のお供には何を食べるんだろう。あの土に埋まったかたちの住まいは快適かしら。

 

今日の私のお茶のお供は、アルフォートレミーのビスケットだった。

しゃぼんだまとんだ

先日、娘に「しゃぼんだまとんだ」を歌っていたときに、

夫に「この歌、悲しいよねぇ」と声をかけると

「かなしい」としょんぼりと答えた。

 

「しゃぼんだまとんだ 屋根までとんだ

屋根までとんで こわれて消えた

かぜ風ふくな しゃぼんだまとばそ

 

しゃぼんだま 消えた とばずに消えた

生まれてすぐに こわれて消えた

かぜ風ふくな しゃぼんだまとばそ」

 

とてもいい曲だけど、かなしい歌に思える。

無邪気に歌えないのは、私が母になったからだろうか。

 

夫が娘とお風呂に入っている。

歌っているのが聞こえてきた。

 

「しゃぼんだまとんだ 屋根までとんだ

屋根までとんだ どんどんとんだ」

 

ふふ、

正直で可愛らしい漢だと思った。

 

我が家に不吉のかぜが入る隙間なんて1ミリだって作りたくないという願いが伝わってきた。

私もそう願っている。

 

この歌を作った人のことや、できた時代を私は知らない。

でも、子供と一緒に歌った大勢の親たちの気持ちに触れた気がした。

頭痛のタネ

昨夜のお風呂に浸かった瞬間から頭痛が始まった。

今回はお風呂で血流が良くなるとズンズンするタイプ。

イブを飲んだけどなかなか改善せず、早めに就寝。

痛み止めが効かないときの残念感はすごい。大体は治るだけに。

 

今日の体調も万全というわけにはいかず。

なんとなく体がだるい。

最近、家族が体調不良の原因を「気圧」もしくは「気温差」のせいだ!

と言いまくっていて、ちょっと面白い。

 

私は痛み止め、胃薬、下痢止めのストックが家に無いのが恐い。

最近は年齢やホルモンバランスの変化のせいか体調不良が増えた気がする。

増えたというより乗り越える気力と体力が減った。

 

頑張れないし、頑張りたくない笑

それで許されるなら、誰だって自分の体を優先したはず。

 

許さないのはいったい誰なんだろう?

許し許される関係。

愛し愛される関係。

その自信。

家族にはあっても、社会にあるとはとても思えない今日この頃。

 

さむいさむい

急に涼しくなってきた今日この頃。

夜には涼しいを通り越してさむい。

まだ9月なのに半袖半ズボンは辛い。靴下も必要。

実は今日ホッカイロも使った。

 

冷え性な私の足は一度冷たくなったらいくら厚着をしても暖まらない。

そんな時は足湯かシャワーか布団に潜り込んで眠る。

もしくは足用カイロを使う。

これが一番手軽で助かっている。

ただ、今使用中の足用カイロは途中から暑くなりすぎて困る。そして最終的にはパンパンに膨らむ。なんだろう、これは。

 

とにかく暑くなりすぎてとても貼っていられないので、途中で剥がして肩に貼り付ける。

さむい時はいつも同時に肩もこっている。

ネックウォーマーにカイロを仕込んで首筋や後頭部も温めると「ふっ」と肩の力がねけるのを感じる。

 

このまま秋が深まって冬になる、なんてことはきっとないんだろうけど、無性に冬の食べ物飲み物が恋しくなった。

今夜はおでんにした。